愛と言う名の孤独

言の葉を紡いでいきます

ドッペルゲンガー

「事実は小説より奇なり」

奇妙な事を小説にしよう、か。

 

ある日、私とそっくりな、そう、後は指紋だけ違うと言うくらいそっくりな人物と出会った。

私は、世間では有名著名人と言われてる。

最近、体の具合が悪く医者から、難病で完治する事は無いと告知された。

 

難病を公表し引退しようか?

小さい事務所の社長兼タレントなので、来年までのスケジュールを白紙にするのはファンの方に申し訳ない、そしてキャンセル料で野垂れ死にした方がマシな今の事務所の経営状態だ。

 

そんな時、「明日からのステージ自分がやります!」ドッペルゲンガーが喋った。

人々を騙すのは辛いので、ちゃんと「事情を話してやります」!

・:*+.\*1/.:+  事実を知った私のファンは、ドッペルゲンガーを「私のまま」受け入れる事を承諾した。

本物でも偽物でも無い。何故なら、どんな形でもファンは私を見続けたいと言う、選択肢の一つだからだ。

そして、指紋以外全て私と似ている者は、私の人気を100万倍上回っていった。

 

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆私がステージに戻る事は2度とない。私は安心して身をひくことが出来る。

 

そして、ドッペルゲンガーはこう言った。

 

※ステージに戻りたくても2度と戻れなくなり、生きたまま死んだ様な状態の恨めしい目で、ドッペルゲンガーを見る羽目になった人を知ってますと。

 

わかるなぁ。

騙す事、裏切る事、嘘をつき続ける事は、大罪になる。

本物は1人で偽物は偽物なんだと。

 

2度とステージに戻れなくなる話にも、2通りあり、時に感動を呼ぶ事が起きる。

 

アナタにある時、ふいっ〜と、ドッペルゲンガーが現れたとしたら、どうする?

 

利用しようとする?

 

 

 

 

 

 

 

 

*1: °ω°