愛と言う名の孤独

言の葉を紡いでいきます

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とても綺麗な花束💐だったから、いつまでもいつまでも大切にしていたくて、

ドライフラワーにしました。

私の亡くなった母は、花がとても好きだった。

身体が弱く、入退院を繰り返していた。

病院のベットで、天井見ながら辛い闘病生活を送る時、花瓶の花を見る事で生きる希望を持っていたのかもしれない。

我流天性、お花を習っていた母は、お花の先生から、「何も教える事はない、思うように生けて下さい」と言われていた。

病室には、いつも棘のある真っ赤な薔薇を🌹挿していた。

病室に行くたび私は花の水を変え、棘が指に刺さる度、母に「綺麗だけど指を怪我する棘のある薔薇の花より、可愛らしいかすみ草に包まれたストックの花🌸を見ながら過ごしたら?」と、ストックとかすみ草の花を💐花瓶に挿したら、母は、「可愛い花なんて見たくもない、棘が虫を寄せ付けない真っ赤な薔薇の花弁🌹を見ていたいの」と、トゲトゲしい事をよく言ってた。

それでも私は、病室に行くたびにストックとかすみ草の花束を💐持って行き、花瓶に挿し続けた。

だって、花の水を変えるのは私だし、薔薇の棘で指、怪我したくなかったんだもの。

 

どうのこうの言っても、看護師さんがストックとかすみ草の花を綺麗ですねと言うと、母は、嬉しそうに、「娘がいつも花屋で買って来てくれて挿してくれるんです」と自慢そうに話してたそうな。^o^!